各話ストーリー紹介
25話〜27話 |
第25話 ゴルセノスの砂地獄
地中海に抜けたトリトンたちをゴルセノスがまちぶせていた。ゴルセノスは砂を自在にあやつり、トリトンを砂嵐に巻き込み、洞窟に誘い込む。 ゴルセノスの洞窟は水のないところだった。トリトンとイルカたちをひきはなし、協力が得られないようにするゴルセノスの作戦だった。トリトンはオリハルコンの光を最大限に輝かせるが、盾に反射され自分も一時失明状態になってしまう。ゴルセノスは砂を使って、自分の分身を何体も作り、トリトンを疲労させる。砂の流れる洞窟の中、トリトンとゴルセノスの死闘がつづく。トリトンの体力の限界ぎりぎりにきたとき、イルカたちが吹きかけた水がゴルセノスの砂人形を固まらせる。トリトンはゴルセノスを水の中に誘い込んで背後からおそい、オリハルコンで一差しにする。 トリトンは大西洋にぬけ、その責任をとらされ、ネレウスは殺される。 |
第26話
ポセイドンの魔海
ついに大西洋に入ったトリトンたち。だがサルガッソー海のような不気味な海域に嵐で連れ去られる。 そこは血を吸う花や頭が二つあるサメなど、異様な生き物がうようよする魔の海だった。そこには難破した船があった。しかし何年も前の古い形の船なのに、腐らないでいるのに不審を抱いたトリトンは船室をのぞいてみる。すると、そこにはトリトンがかつて闘ったポセイドン族とそっくりの人間たちが古い衣装を着て並んでいた。驚くトリトンたちに不気味な声がひびき、壁をやぶって、ミノータスと南氷洋の司令官マイペスが現れる。古い船の中でミノータスらとトリトンとの戦いが始まる。ピピは必死にランプに火をつけ、恐がりながらも火に弱いマイペスを燃え上がらせて見事にやっつけてしまった。しかし、そのため船が火事になってしまう。トリトンはオリハルコンの剣を、ミノータスの冷気にさらされ、抜けなくされてしまう。苦戦するトリトンたちのもとに旅イルカたちが応援にかけつけ、事態は逆転する。トリトンは凍り付いたオリハルコンの剣を船の火事を利用して暖め、ミノータスにとどめを差した。 イルカたちの歓声の中、燃えさかる船の上でトリトンは新たにポセイドンを倒すことを誓う。 |
第27話 大西洋、陽はまた昇る
とうとう大西洋のポセイドンの基地に乗り込んだトリトンたち。海中の魚やイルカたちがトリトンに応援し、ポセイドンの神殿は緊迫していた。苦戦する仲間たちを横目にトリトンはまっすぐ神殿へと向かう。そして、両親の仇、ゲルペスとの戦い。剣のまぶしさに逃げるゲルペスを追って神殿の中に踏み込むトリトン。 そこに巨大なポセイドン像がまちかまえ、トリトンに剣をしまえと告げる。そして、剣を振り回すと恐ろしいことが怒ると脅かす。だがトリトンは覚悟の上だと告げ、襲いかかる鮫を神殿の中で剣で殺す。その光に反応し、動き出し暴れ回るポセイドン像。そして、まるで懇願するような悲鳴のような言葉に思わず剣をしまうトリトン。同時にポセイドンの像の動きがぴったりととまり、トリトンは声の主を捜す。そして、ポセイドンの像があった後にはぽっかりと穴があき、光があふれていた。トリトンは危険を承知でたった一人でその穴に入っていった。 そこには街の遺跡があった。まるでたった今まで生活していたような様子で、至る所に人々の死体がころがっている。中には子供を抱いた女性の姿もあった。そして、トリトンの耳に「これがお前の冒した罪だ!」というポセイドンの声が聞こえてきた。 トリトン族とポセイドン族はともに祖先は同じだったのだ。そしてオリハルコンの破壊的なエネルギーを解放しない様に必死になっていたのはポセイドン族の方だった。ポセイドン族の人々はマイナスのエネルギーを持つオリハルコンを破壊し、外に出たかっただけだった。 トリトンはオリハルコンの剣によって引きつけられたポセイドン像に剣をつきたて、そのまま、街の遺跡を脱出する。ほどなく大爆発が起こり、ポセイドンの基地は跡形もなく破壊される。 朝日が昇ったとき、イルカにのった少年と、人魚の姿があった。 「そしてまた、少年は旅立つ」 |