◆第7話の感想◆
とうとうイルカ島についたトリトン達。でもあいかわらず、ピピは文句ばかり。
これにはトリトンだけでなく、私もキレました。なんで、こんないやな性格の子が「海のトリトン」の
世界にいるんだ、とまで思うようになりました。
それにくらべて、トリトンの寝顔のかわいいこと、かわいいこと(*^0^*)
あ〜〜っとのびをして、「ひさしぶりによく眠ったなあー」という少年らしいトリトンの仕草が好きです。
そんな素直なトリトン君は、あのピピに「どうだい?眠れたかい?」と「やさしく」声をかけます。
(ああ、なんて、いい子なんだ、トリトンって!じっちゃん、上手に育てたよねー)
それに対するピピの返事が「眠れるワケがないじゃない!」と文句をまくしたてる。
もう私ブッチ切れ。TVの画面を見ながら一人で腹をたてておりました。(私も幼いよな(^^);)でもその次に「帰りたい、北の海に帰りたい」とつぶやくピピがちょっとかわいそうになったです。
そうか、ピピは独りぼっちなんだ、と気づいたのがやっぱり再放送で見たとき。
ピピも用意周到でこのイルカ島にきたわけでなく、突然、育ての親や環境から引き離されたので、不適応を起こしていたわけです。
またそんなピピにいらつくトリトンは、いつまでも失ったものを追い求めるピピの姿に、自分だって村に帰りたいけど、我慢してるのにっ、て言いたい気持ちがあったのかもしれません。出ていってしまったピピを連れ戻すようにルカーに言われて、トリトンは「オレの仲間はイルとカルだけで充分なんだよ!」のセリフが、気の合わない奴とはたとえトリトン族でもいや!って感じが出てると思う。
トリトンも自分と同じぐらいの少年の仲間がほしかったんだろうね。もし、このピピがトリトンと同じぐらいの少年だったらどうだろう?
あったとたんに仲良くなって、友達になって、一緒に協力して闘って、ケンカしてもすぐに仲直りで・・・
なんだか、ぜんぜん、ドラマとしておもしろくなくなってしまう・・。
あ、オリハルコンの剣をどっちが使いこなせるか、での争いはあるかも・・・。
(私ってば、すぐ脱線してしまう・・・)
やっぱりピピとケンカしてた方がおもしろいし、人気もでたのかなあ。
でも、「海のトリトン」の魅力ってそれだけじゃないと思うけど。このあたりをちょこっと追求したくてホームページを開いたというのもあるんです。
カタイ話はこれぐらいで・・・。
確かにトリトンとピピのやりとりは執拗で長い。
でもそれが「海のトリトン」の人気の出た一番の原因だと言われるとやはりそうじゃないと思う。
それは重要な「部分」ではあるが「全体」ではないと思う。
では最終回のどんでんがえしが一番?
でも放映途中でファンクラブが結成されているのはどう考える??
「海のトリトン」のテーマは設定によれば、少年の自己探求と成長です。
ピピとのやりとりはその過程でおこるエピソードの一つです。
結果的に二人のキャラクターを印象づけているが、だからといって、ピピが「おとなしくなった」
13話以降の魅力が減ってるかというとそうでもない。
人気の一つは、トリトンが、敵ポセイドンとどう闘っていくかがメインで、その印象深さ、自己探求の深さが一番だと思う。 オリハルコンの謎解きも重要。
そしてそれを裏付けたのが、実際の少年の声優による吹き替えで、「現実感」が 増したことだと思う。それは音響担当の浦上さんのお話では、「信憑性」と言う言葉で表現されて いました。(ファンタジーアニメアルバムでのインタビュー記事)
あと、カタイこといえば、キャラクターの牽引力って言うのもあると思う。
「海のトリトン」のお話は、ストーリーの中で動いているのでなく、キャラクターがストーリーを引っ張っていくという印象がつよい。設定や脚本と大幅にTV放映された内容が異なるのは、キャラクターに会わせて話が変わっていった結果だと思う。
当然原作とはちがう展開になるのは必定。
原作のトリトンは自分の立場をよく理解している。そして、「大人」だ。
成人するから、というのではなく、少年期から考え方が「大人」だ。
彼は手塚治虫氏の化身のように、自己犠牲的です。
でもTVのトリトンはほんとうに「少年」。
自分のことがわからない。でも知りたい。わがままでもある。
TV版では、トリトン族のことが「謎」として設定されているので、余計に探求が重要になる。
ビルドウイングス・ロマンってやつかな。
あれ、こんなこと、ここにかいていいのかな。リューダーが登場して、すぐにやられちゃうのにがっかり。
オープニングでもでてるのだから、もっと活躍してほしかったですねえ。
このリューダーはソノシート絵本「恐怖のリューダー」にも登場して、結構有名なポセイドンの海獣です。ソノシートではトリトンとピピは仲良しです。
栄光社の歌の絵本でも仲良くお手々つないでます。
他の絵本「氷の魔人ミノータス」でも二人はめっちゃ、仲良しです。(トリトンがやさしい〜)
幻のエンディングのカットでもトリトンとピピは仲良く笑いあっています。
なぜだー!!どーしてTV版じゃ、いつまでもケンカするんだよう!!