◆第24話の感想◆

タイトルがすごい。「突撃ゴンドワナ」。
こんな重々しい名前は初めてです。
昔の地球上にあったゴンドワナ大陸のこと、と知ったのはずいぶん後です。
たしかウェゲナーの大陸移動説ででてきたっけ。あれ、パンゲア大陸だったか?
とにかくこれがアニメのタイトルになったのって初めてなのでは?
スタッフの興味の奥深さが楽しいです。
この物語では地中海と紅海を結ぶ海底トンネルのことを「ゴンドワナののど」というのだそうです。

タイトルバックの音楽も絵も普段とちがう。
戦いの緊迫感が伺えます。
「海のトリトン」の魅力って、ナレーションとか、各話のタイトルバックのアトランティスの地図にかっちょいい音楽
(ブリッジという短いもの。でもこれがいいんだな!)とか、本当に「物語」を紡いでいる、という感じでいいです。
自然と日常とは切り離して、物語の世界に没頭できる楽しみがあります。
だからこそ、ご飯をたべながら、とか、何かしながら見ることは出来なかった。
これは真剣に見なくては!そう思った初めてのアニメでした。

この回のトリトンかっこいいーーーーっ。もうミーハー的に好き!
足が長いし、髪も長め。瞳もいつもより大きい感じ。
この回のトリトンが一番自分好み♪です(^^);;

ジュゴンの姿を見つけ、ピピのようだと騒ぐ一行。

「どんな奴だった?」て海中から顔を上げるトリトンのカットが好き!!
緑の髪が水にぬれて滴がしたたってる。
水も滴るいい男〜なんて思っちゃう。

どうしてもストーリーに関係ない部分ばかりみてしまう私です;;;;

さて、ガダルとの戦いはすごかったですね。

オバケみたいに大きいガダル、。まるでウニの化け物。気持ちわるーい。
トリトンの後半にでてくる怪物ってうねうねしてたりキモチワルイ物が多い。

前半は恐竜とか海獣タイプだったけど、後半はウミユリとかイソギンチャクとか軟体動物的な下等な物が多い。
無脊椎動物っていうのかな。
これってスタッフの疲れをあらわしているのかな、なんて思ったりして・・・。
それとポセイドン族ってものが得体のしれない化け物のような存在ってことを表しているのかな。

マントを貫くガダル。トリトン危機一髪!。
でも次のシーンではマントの孔がない〜(手抜き〜)
でもそういうのって仕方ない。こだわる方がおかしいぞ、とこの頃思うようになってきた。

ガダルをオリハルコンの剣でやっつけてしまう。
その後剣をしまう仕草がカッチョイイ!!くるくるっと剣をまわしてさっと鞘に納める。
まるで、西部劇のガンマンみたい!!
これってトリトンがオリハルコンを使いこなしてる、って印象がある。
もうこれはオレの武器だぞっ、って感じ。
こわいものなし、という印象。
でもこの時点では最終回は見てないので、単純に、もう単純にトリトン、カッチョイイという印象。
それがまた悲劇、になるんだろうね。

あと、海底トンネルを見る前に海上に出て、人間の船を見送るトリトンたち。
「これをたどっていけば人間の作った運河にでます」
「知っている。スエズ運河というんだ。でも俺たちが使うわけにいかないな」
・・・このセリフとっても切ないなー、と思った。

だって、運河を抜ければ楽じゃないですか。変な怪物にあわなくてもすむし。
でもそれを使うわけにはいかないな、って言い切るトリトンがすごい、と思いました。
トリトンはもう陸の人じゃない。もう自分は海の人間なのだ、と完璧に自覚してる。
頼もしいと同時に寂しく切なくなるのはなぜだろう。

洞窟の中。ひとりで偵察に行くトリトン。
やっぱり、トリトンはひとり、ひとりで戦う孤独な戦士。
マーカスがすごい。トリトンのすぐ前に現れる!
思えばトリトンとマーカスってこれが初対面!!とやっと気づくワタシ。
毒針をかわすトリトン。やっぱ、かっこいい!

でもスキをつかれ、剣を奪われる。
「待てええ!」叫ぶトリトン。とても声が高い!
印象に残るせりふです。
追いつめられ、穴に閉じこめられるトリトン。
トリトンの顔に張り付くガダル。うわー、トリトンのファーストキスがガダルだなんて、かわいそう〜;;;
(ナニを考えておるのじゃ;;;)
後でトリトンのりりしい顔が傷だらけ。こらっ、ガダルめっ!

そしてトリトンに抱きつく、いや、はがいじめにするヒトデに化けたガダル!
こらー、トリトンに抱きつくなんてだめーーーっ。そんなオイシイ役、ワタシがやりたい(^^);;
(だんだんと理性がとんでくるなあ)

さて、洞窟の外ではいつまでもたっても出てこないトリトンを心配するピピたち。
いつも脇役で闘いを見守るしかなかったピピが積極的に戦いに参加している。
「アタシもトリトン族です。トリトンを見殺しにするほど臆病じゃありません!」

く〜、いいこというぜ〜ピピ〜!!←マルC「イル」。
ピピって やっぱトリトンと一緒になる運命の女の子なのね、とちょっとあきらめの様な軽いシットのような
ものを感じた回でした。

洞窟の奥から聞こえてくるトリトンの声・・・。
「ううっ、ああっ・・・」・・・・・・・これってアブナイじゃんか;;;
トリトンの危機〜〜!!
(ついついよからぬ想像をしてしまうのでした;;;でも本当に色っぽかったんだもん;;)

 

実は後に海のトリトンファンクラブ・九州支部の代表の方が、塩屋翼さんにお会いした時、こう尋ねています。

「『海のトリトン』の魅力の一つに翼さんの声がありますが、うめき声とか叫び声とかけっこう多いんです。
そういうのってどう思いますか?」
翼さん、答えて曰く、「どうって・・・そのう・・・」と言葉を濁した後で、
「そういうシーンってものすごく疲れるんです。大きい声で一生懸命叫んでいたら、誰かに『終わりまでもたないぞ〜』と
言われました」
・・・・・ だそうです。
本当に演じるのに一生懸命だったのでしょうね。ご苦労様でした!
(インタビュー当時は「ガッチャマン」の甚平役をされていて、すでに声が変わっています。)

さて、ジェムの持ってきた短剣がトリトンにわたる。
ちょっとつかみ損ねて、受け取るという演出がgood!・・・はらはらっとさせるじゃない!
「・・・行くぞ、ジェム!」
うおー、かっちょいい。傷だらけの戦士。でも最後まであきらめない。
そーいうトリトンが好き!!!

洞窟の岩を溶かしてトリトン登場!
ここのメインテーマはやっぱりトリトンの闘いのテーマ。
トリトンがかっこよく登場したり戦うシーンは必ずこの音楽。かっちょいいーーー。
他で覚えてるのは第一話のルカーを追いかけるシーン、4話のデモラ−にツッコンで行くシーン。
初めがベースで重くて次にアップテンポのリズムにサックスのアドリブがとーーーっっても気持ちいい!!
こういう曲が似合うトリトンってやっぱ「ヒーロー」だねえ、と思う。

剣の力を最大限に引き出し、洞窟を崩し、ガダルを溶かす。

崩れた岩。トリトンの姿だけ見えない。

この回でもなぜかトリトンは絶対助かるという確信があった。
ピピが泣き出すのはウソくさくってイヤだった。

助かったトリトンにかけより、抱きつくピピ。
くそお、いいなあ。これはやっぱ、悔しいね。トリトンも苦しそうで、でも色っぽい(ワハハ)

「キャー、見ちゃいられないぜ」←マルC「イル」。
ほんとうにちょっと恥ずかしい、シーンでした(^^);;

この話は洞窟脱出というパターンを踏まえながら、トリトンとピピの成長をしっかり描き、もう2人とも一人前の
トリトン族、という感じが強調されていたように思いました。
しかし、不思議なことに「安心感」のある話でした。
ガダルは手強く強烈だったのに。

最後にひとこと。ヒトデになってトリトンに抱きついてみたい私でした(^^);;(アンタ、ナニ考えてんの???)

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