■海神プロテウス■

  海の老人といわれる。古い時代からの海の神で、海の女神アンフィトリテのアザラシたちの番をしていたと伝えられる。何にでも変身できる能力を持つ。また予言の能力をもち、またその力を滅多なことで使わないのであった。予言を強いられると色々な姿に変身して、のがれようとした。
 
 また、大変な物知りとして知られ、日本神話の「シオツチノオジ」と比較される。
彼は兄の釣り針をなくしたヤマサチヒコに知恵を授け、潮満珠と潮干珠を与えたとされる。

 海洋民族であったギリシア民族は、海流や風の吹き方、または浅瀬の場所などに精通した海の知識を非常に重んじ、その知識の人格化としてプロテウスを重視したものと考えられる。

『海のトリトン』
では、トリトン族の人魚のピピの育ての親であり、アザラシたちの長老である。原作にはないTVのオリジナルのキャラクターである。
  第4話で、「トリトン族にはポセイドンを倒す以外にもっと大きな目的があったようじゃ」と含みのあるセリフを言う。だがその謎は最終話でもついに解明されなかった。
 彼はトリトンとピピを逃がすため、ミノータスの冷気で氷りづけになった。

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