■白土三平1■ |
![]() |
|
★ Gペン+スミ+スクリーントーン。原寸はA4ぐらい。 原稿はけっこうスミの「むら」があります。このキャラクターがすべてわかるのはかなりの「通」です。 描いたのははるか20年ぐらい昔です。原作(マンガ版:小学館発行の文庫サイズのもの)のサスケを見ながらキャラクター群像みたいなイメージで描きました。 紛失していたと思っていた原稿を、実家で発掘しましたのでお披露目です。 「サスケ」は「トリトン」に夢中になる遙か前、小2だったころに入れ込んで見ていたアニメです。 (昭和43年ぐらいだったと思います。リアルタイムで覚えてるアニメは「魔法使いサリー」(旧作)です。(サリーちゃんが月曜でサスケが火曜日だったような???) コレも毎週見逃さないように必死になっていた思い出があります。 ただ、自分自身が幼かったこともあり、雑誌のものとTVのものがごっちゃになっています。 (ストーリーの違いは後述します) 放映当時学年誌にマンガ連載があり、カラーのきれいな絵だったことを覚えています。 (白土氏自身が描いていたかどうかは定かではありません。内容は翡翠に目のくらんだ大名のため、池の水をすべて吸い上げるトリック「龍神の術」を大猿がつかうエピソードです。 TV版ではこの翡翠の在処を知ってる少女カスミの声が太田淑子さんだったのを記憶しています)またマンガも同時連載でたしか「少年キング」か「少年」という雑誌に掲載されており、とびとびに読んでいました。いとこ(男)の家でこの雑誌を購読しており、遊びに行ってはそれだけくりかえし読んでいる変な少女でありました。 覚えてるシーンはサスケのいとこに当たるそっくりの男の子が死んでしまい、サスケかどうかわからない!というきわどい場面でした。(他の連載マンガを一切覚えていません) 当時の古本屋で大猿の絵の表紙の雑誌が山積みになっていて、¥10〜¥30ぐらいだったような気がします。(買っておけばよかったなあ;;でも当時は¥100も大金だったもの;;) また当時自宅がまだ白黒TVで、一度カラーで見たいと思っていたのですが、当時は実現しませんでした。後にくり返し夕方6時台に再放送があり、「カラーのサスケだ♪」と、とても喜んで見ていました。(中学か高校時代) 印象的なのは各話の最初に前の話の説明があり、墨絵のような止め絵がとても印象的でした。音楽も和風で、♪ちゃららら〜、ちゃららちゃらら、ちゃ〜らら〜♪というトランペットが哀愁で印象に残るモノでした。 。TV版のナレーションが好きでした。ちょこっと引用。 『光あるところに影がある。まこと、栄光の影の中に数知れぬ忍者の姿があった。 命を賭けて歴史を守り続けた男達である。だが、人よ、名を問うなかれ。 闇に生まれ闇に消える。それが、忍者の定めなのだ。「サスケ!お前を斬る!」』 じゃ、じゃーんと音楽がなって手裏剣をかわすサスケがかっちょよかったなあ♪。 どうも自分は戦う少年がすっきなようだわ(^^) あとトリトンネタを無理に探すと柳生宗矩の声の人が加藤精三さん(ポリペイモス)さんでサスケのお父さんが外山高志さん(メドン)だったかな??記憶違いだったらすみませーん。 あと、サスケの声を演じていたのが当時の雷門ケン坊という人で正真正銘のボーイソプラノ、というよりはまるっきし「子ども」でしたね。幼い印象で演技もそこそこでしたが、それなりに有名な方だったようで文字通り落語家の方のようでした。それでいれこんじゃったのかなあ。うーん、男の子の声って少女を夢中にさせる「何か」がある??? 一番好きなのは、鬼姫(キクちゃん)との戦いでした。(声は確か杉山加寿子さん??) しつこくサスケ親子をつけねらう鬼姫をあの手この手で巻きますが、いっこうに懲りてくれず、とうとうサスケがかわいがっていた子犬に爆弾を仕掛けて殺してしまいます。命をもてあそぶ鬼姫にキレたサスケが鬼姫と一騎打ちをします。(当時の私にはとても「大人」に見えました。 そして流砂に鬼姫を追いつめ鬼姫は砂に沈みますが、それをサスケは助けるのです。当時はなぜサスケが鬼姫を助けたのかわかりませんでした。 その後もまだしつこく命を狙う鬼姫が絵を描くことに夢中になり、復讐することを忘れるというのも当時は理解しがたいエピソードでした。 |
|
![]() |
|
しかし、サスケ放映当時もトリトンの放映時も似顔絵は全く描かず、成人してからなんだか思い出したようにサスケばっかり描いていた時期がありました。上にあげた鉛筆絵は、その思い出したように描いていた頃の絵です。トリトンが混じってしまった(^^)ゞ 実はTV版は何回も見たのに原作はきちんと読んだことがないと思いつき、文庫本を集め出したのがきっかけでした。TV版は大猿が新しい妻を迎え、サスケが亡き母の執着から逃れ、新しい母を受け入れるところで終わっています。いわゆるハッピーエンドです。 しかし原作はその後も話が続き、新しい母は隠れキリシタンだったので、その弾圧の政策に巻き込まれた大猿が亡くなり、新しい母も亡くなります。サスケの手元には継母と大猿の間に生まれた弟小猿(こざる)が残されます。サスケは幼い小猿を抱えて放浪しながら色々な人の手助けで弟を育てていきます。 そして当時の幕府の圧政にあえぐ農民の味方をし、自分のもつ忍術で色々と幕府側に圧力をかけますが、力及ばず、村は皆殺しになってしまいます。友達も小猿も失い、サスケは放心したように舞台から消えていきます。それで「終わり」になっています。よっぽど白土先生に「続きを描いて〜〜」と手紙を書こうかと思ったぐらいです。(「カムイ」は未だに連載してるのに;;) しかし、この後半のサスケがTV版と違い、少し大きくなっていて、自分好み(^^);;でしたので、けっこう真似しました。「カムイ伝」の方の最初の頃の少年カムイに似ていたりします。 実はとてもトリトンにも似ていたりします。表情や目の雰囲気が羽根さんの描く少年に雰囲気が似ていたので自分は描きやすいキャラでした。 でもLDは「トリトン」で予算を使い果たしてGETできず。DVDがあれば購入したいですね。 (といいつつ、未だに余裕がなく実現していません) |
|
![]() |
|
なんか、昔は恥ずかしかったけど、今は自分の書いた文句がオカシイ。恥かきついでに載せます。それと、この作品に登場する猿飛佐助、霧隠才蔵、柳生十兵衛、真田幸村などは「真田十勇士」というのが元ネタだと思うのですが、うっかり具体的に知りません。何年もファンやってるのに不勉強な人です;;;後のTVの時代劇で「猿飛佐助」が別の大人の俳優さんで出てきたとき、とってもイメージが狂ったモノです。サスケは少年でなくちゃやだ!(爆) | |
![]() |
|
サスケといえば現在は「ナルト」に出てくるサスケの方が有名ですがン十年前の元少女には白土三平さんのサスケがお気に入りなのでした。 | |
![]() |