■もののけ姫より■ |
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★コレは、reiさんのお絵描き掲示板で描いたものです。デッサンおかしいのですけど、そのままになっています。 評判の「もののけ姫」でしたが、最初はわざわざ、映画館に行ってみるのは気が引けていました。 地理時に映画館が遠くて不便なのと、子供もいるので、家族で見ると結構な出費になってしまうからです。(日本って娯楽にお金がかかりすぎる・・・) でも一種の社会現象のようになっていたし、やはり力作であろうと思い、エイヤッと出かけて参りました。 そうすると当時幼稚園児だった次女も、周りのどたどた騒ぐであろう子供も(これがイヤでアニメは映画館にいかない)みーんな、しーんとして見てるのです!! (満員だったのに・・・) タタリ神とかこわかったので泣き出すかと思いましたが、もう食い入るように画面に釘付けで、これはスゴイものだと思いました。 また私もアシタカに「ホルス」を重ねてしまい、ひたすら行動するアシタカの姿にいつしかほれこんでいました。独特の主題歌も印象的でした。 また歴史学者、網野善彦さんの歴史的考察(!)付きの豪華なパンフにも驚いていました。 網野さんは日本の中世史の研究で有名な方で従来の歴史観とはちがう生き生きとした中世のあり方を提示した方です。たしか「異形の王権」という本を読んだと思います。そこに出てくる顔を覆った人々は、エボシの率いる石火矢(鉄砲)を扱う人々をイメージさせます。 また彼は特に女性の生き方を自由でおおらかであったと紹介され、女性は家庭に入るべしとの道徳観は徳川政権下の江戸時代に形作られた価値観で、本来の日本の女性観とは違うということです。その元気な女性のあり方が「もののけ姫」のタタラ場に生きる女性の姿と重なります。 最近訃報をきき、また巨人が堕ちたという感じがいたしました。宮崎駿氏との共著もあるそうです。 この作品は日本の、いや、日本が大陸の影響を受ける前の思想を映してる、と私は思いました。(縄文の思想というか、なんというか・・・) そして、その年、友人のひろこさんが「もののけ姫の感想本をだすので、カットや感想を描いてもらえないか」といって来てくれて、何枚か習作を描きました。 下はその中の一枚で、資料本を見ながら描いたものです。 鉛筆でB4位。1996年?(1997年かな??)10月頃、「もののけ姫」公開の年に描きました。感想集にはこれをペン入れして出しました。他の「もののけ姫」カットもそのための習作として描いたものです。サンが以外と似なくて苦労しました。 「アシタカ」と言う名前は、東北のアイヌの男性の名前だったようです。(谷川健一さんの本にありました。)また、アシタカが使用していた蕨手刀(わらびてとう)と同じようなものを博物館で見たことがあります。 |
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下は習作の一つ。アシタカの目が好きでした。その下はスケッチブックの落書きより。 |
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エボシ様。美しいというよりいうよりコワイ人でした。なんかお姫様っぽい方でしたね。 |
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サンは「もののけ姫」ですが、「山犬の姫」とアシタカが呼んだのがぴったりです。かわいそうな子ですね。「サン」とは韓国語(現代語か古代語か忘れました;;)で「山」を意味するそうです。単なる音読みじゃないみたいですね。 |
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モロです。「だまれ、小僧!おまえにサンが救えるか!!」の美輪明宏さんの声がぴったりでこわかった;; |
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ヤックル。もしかしてアシタカについで出番が多いこの動物が陰の主役かも?? |
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