●原作トリトンの世界 |
●富野本&その他の資料 |
●参考資料●「富野由悠季全仕事」(キネマ旬報社) |
どの取材記事にも当時は虫プロ倒産直前の慌ただしい時期(昭和48年倒産)の事情が説明され、ゆったりと作品を作る余裕がなかったようで、手塚氏の関わりがTV版トリトンにないのは仕方のないように思える。 また手塚氏も「自由にしてください」とある程度スタッフの力量に任せていた面もあるという。 しかし、手塚氏はTV版のキャラクターデザイナーの羽根氏の絵がどうしても気にいらなかったようで「ずいぶん劇画調になった」と不満だったらしい。
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●手塚治虫物語(朝日新聞社) |
結果的に時代は一回りし、手塚氏の絵は普遍的なものとして認識されているが、当時の制作状況に限っていえば、やはり「時代の流れ」というものも考慮しなくてはならないだろう。 あときわめて個人的見解だが、「海のトリトン」と似たような経緯の作品に「どろろ」がある。 同様に「リボンの騎士」も漫画版とTV版ではかなり違いがみられ、特にゴールドランドの王子フランツのデザインがまるでちがっている。
TV版は「バンパイヤ」のロックににている。原作に登場する魔女も
TV版では「魔王」である。(娘に甘いところは一緒)
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●上カットは、文庫本の広告にのっていた手塚氏晩年のトリトン。 |
●その他参考資料● ●「海のトリトンの彼方に」 ●昔のTFC東京支部での富野氏へのインタビュー記事(「勇者ライディーン」制作当時に取材) ●DVDについていたブックレットの中の富野氏のインタビュー記事 |